好きな気持ちを押し殺し、”親友”と言う名の仮面を被っていた私。
 相沢くんを心から愛し、私と言う”親友”を心から信頼してくれていた名雪。
 そして、両方の気持ちを知りつつも、気付かないフリをしていた相沢くん。

 去年の名雪の誕生日。
 そんな微妙な関係にあった私達の歯車が、ちょっとしたアクシデントで、少しだけ狂った。 

 名雪と間違え、私を抱いてしまった相沢くん。
 間違えられたと知りつつ、それを受け入れてしまった相沢くん。
 それに、全てを知ってしまった名雪。

 去年の名雪の誕生日。
 私達は、後戻りなんて出来るはず無かった。



題目   『 名雪と香里と祐一と − 前編 − 』


「はぁ、うぅぅん・・・。」

 両手をパイプベットのフレームに拘束され、膝をついて四つん這いになった私の身体の隅々を、相沢くんの
 指が這い回っていく。
 薄手の服越しに、相沢くんの10本の指が触れる度、私の身体は小刻みに振るえ、身体の奥底から熱い
 ものが込み上げてきて、はしたなくも身悶え、甘い嬌声を上げてしまう。
 相沢くんの指は、まだ私の核心には触れてくれていないけど、拘束された痛みや、束縛され自由を奪われた
 事は、より強い刺激と比類なき快感へと昇華し、さらに目隠しをされたおかげで、私の五感、特に触覚は異常
 なまでに鋭敏となり、相沢くんの指が私の身体に触れる度に、それこそ息を吹き掛けられただけで、快感中枢
 を酷く刺激し、濡れそぽった私の中からは、いやらしい汁が溢れ出し、下着をぐしょぐしょに濡らしていく。

「ひゃん。」
 じらされ、弄ばれ、頭が朦朧とした頃、僅かに露出した脇腹を相沢の舌が這い、思わず声を上げてしまった。

「おぉ。 良い声で泣くじゃねぇか。」
 私の反応が余程楽しかったのか、相沢くんは、更に私の脇腹に舌を這いずらせた。
 擽ぐったさとは断然違う感覚に、両足がガクガクと振え体の中が疼いていく。

「あうぅん・・・あっあぁぁ・・・はうん、くぅううんん・・・。」
 相沢くんの舌が私の身体を舐め回す中、私のいやらしく甘い嬌声が部屋中に響くた。
 徐に相沢くんは、ワンピースのファスナを下げ、露となった背骨や鎖骨に舌を這わすと、お尻や太腿、ふく
 らはぎや足の裏、つま先まで舐められた。

「あぁぁぁぁ・・・くぅ・・・んっくうぅぅんんん 。」
 あまりの快感に脱カしかけたけれど、歯を食いしぱり必死になって耐えた。
 だって、こんなのはまだまだ序の口、こんなに早く果てる様では、相沢くんのペットとしては失格。
 それに、際限なく続く相沢くんの欲望を、この身で全て受止めたいから。



 ここは、週に一度か二度、相沢君と二人だけで過ごす為、半年ほど前に借りた秘密の部屋。
 元々綾瀬の場として借りた部屋で、ここで生活をする気はサラサラ無く、それこそベットさえあれば・・・程度に
 しか考えていなかったけど、相沢くんと綾瀬を重ねる度に、必用な物が一つづつ増えていき、今では結構快適
 に過ごせるまでになった。


「はああああうぅぅぅん、っくぅぅぅ・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・。」
 身も心も震えるほど快感の極みに達していた私は、耳に吹き掛けられた一息で、あっけなく果ててしまった。
 私はパイプベットのフレームに両手を拘束されたまま、大きく肩で息をしながらその場に倒れ込んだ。
 すでに、全身汗や相沢くんの唾液でびっしょり、上のお口からも下のお口からも、涎がダラダラと流れ落ちている。

(・・・あれ? どうしたの、相沢くん。)
 相沢くんはペツト脇で、何やらゴソゴソしていたかと思ったら、しゅるしゅるっと言う布ずれの音と共に、私の両手
 の拘束を解放った。

(え? うそ! 今日はこれで終わりなの?)
 悲しい気持ちでいっぱいになった。
 まだ始まったぱかりだと思っていたのに。
 ブラの中で固くなったままの蕾だって、このヒクヒクしたままいやらしい汁を垂れ流している恥かしい女の子も、
 その前にある、私が最も感じる包皮を被ったお豆だって、まだ何もしてくれていないのに。
 もっと、もっと苛められたいし、もっともっと弄ばれたいのに。

 でも、そんな悲しい感情も、すぐに杞憂だと判った。
 私は仰向けに寝かされ、足をM字に開脚されたまま足と手をベットに拘束させられた。

「うぅぅぅ・・・・。」
 酷く窮屈な格好に、思わず声が漏れる。
 その痛みは既に快感へと転化し、身体の芯から悦ぴが込上げてくる。
 しかしそれ以上に、女の子として生まれてこれ以上無いくらい屈辱的な姿を曝している事や、これから私の身
 に降掛る凌辱の数々を想像するだけで、身体の奥底が疼き、濡れそぼった私自身が相沢くんを求めてヒクヒク
 し、いやらしい汁を吐き出して、ぐしょぐしょに濡れたショーツを更に汚していく。

「じゃ、どれが良い?」
 相沢くんは、身体をくねらせる私にお構いなく、ごつごつしたモノや、固くて太いモノ、小さくて丸いモノなどを、
 私のお尻から太腿の裏に押し当てたり、太腿の内側を撫で回したりした。
 それは、それぞれを見て確認しなくても判る物ばかり。
 だって、それは、私の身体の中や外で、何度も何度も、その形を確認したモノぱかりだから。
 その形を一つ一つ思い浮かべるだけで、悦ぴで胸の高鳴りを押えられず、お仕置きへの期待が高まって行く。
 どれが良いだなんて、選べる筈はない。

「・・・相沢くんの好きなので・・・お願いです、早く苛めて下さい。」
 荒い息を吐きながら懇願する。
 これ以上じらさないで、早く無茶苦茶にして欲しかった。
 相沢くんがしたいように、滅茶苦茶に私の中を掻き回し、私をぐちゃぐちゃにして欲しかった。
 
「よし。 何本欲しい?」
「・・・に、二本。」
 濡れそぽった下半身をヒクヒクさせながら、私は相沢くんに哀願する。
 相沢くんは、何も答えず、いやらしい笑いと共に、私のショーツに両手を掛けると、ゆっくりゆっくりとずらしていった。

「あぁぁぁぁぁぁ・・・。」
 ショーツがずれるにつれ、生まれたままのつるつるに剃られた下半身が、相沢くんの目の前に曝け出されていく。
 その恥辱に、思わず声が漏れてしまう。

「スケベな奴め。 肛門までヒクヒクさせながら俺を誘ってやがる。」
 恥かしい穴を二つとも見られてる恥辱や、耐えられない程酷い台詞に、胸の高鳴りを感じてしまう。
 それと同時に、私のヒクヒクしている下半身からは、いやらしい汁が溢れだし、太腿をつたって落ちていく。
 こんな恥辱も、私にとっては快感以外の何ものでも無い。

「思いっきり、悦ぱせてやるよ。」
 相沢くんは、吐き捨てる様に言い放った。
 カチッっと言うスイッチ音と共に、耳元で聞こえていた、うい〜ん、うい〜んと低く響くモーター昔が私の頬に
 押し当てられ、首筋から鎖骨、胸の双丘を経て、お腹、おへそへと移動する中、私の身体はぴくん、ぴくんと
 跳ね上がってしまう。
 待ちに待った強い刺激が、私の恥かしい下半身へと宛がわれ、くねくねと蠢きながら、深く強く押込まれた。

「あぁぁぁぁああ、くうぅぅん・・・っくぅんあぁううん・・・。」
 快感が私の中を駆け巡る。
 太くて固いそれは、私の中に押込まれると我が物顔で動きまわり、私の一番敏感な部分を、内壁を、奥底を、
 掻き混ぜ、蠢き、刺激していく。
 私は、その動きに合わせるかのように、自然と下半身をくねらせ、信じられない程の愛液を溢れ出させてた。

「じゃ、もう一本だ。」
 新たなモーター音が耳元で聞こえたかと思ったら、私の中へと、新たな刺激を押し込めた。

「ひぃぃぃ・・・ああぁぁぁぁぁくぅはぅぁ、あ、くうぅ、いっあぁぁうぅ・・・。」
 私の中で動き回る2本の玩具が、私の中の薄い秘肉越しにお互いを刺激しあい、新たな刺激を生んでいく。

「いぅ・・・くうぅぅ・・・んうぅぅ・・・はうぅぅ・・・あうぅぅ・・・んん・・・。」
 前と後ろの穴に入れられた玩具は、まるで生き物の様にのた打ち回り、私を絶頂へと誘っていく。

「くうぅぅ・・・んん・・・あぅ・・・んん・・・はぅ・・・うぅ・・・。」
 私の中で動き回る玩具を相沢君は掴むと、私の恥かしい2つの穴を押し広げるかのように、大きくグルグルと
 掻き回し、深く深く突き入れていく。
 時には強く、時には優しく、その度に大きくて深い快感が私を駆け抜け、あまりに強い刺激で、容易にイク事さえ
 ままならない。

「あぅ・・・あん・・・あん・・・あくうぅぅぅんくぅん・・・ぃくぅううぅんん。」
 玩具に玩具にされる屈辱や、そんな玩具にさえ激しく感じてしまう淫らな姿を見られる悦ぴに、身も心も快楽と
 快感でいっぱいになり、他の事なんて考えられなくなる。
 上と下のお口から涎をダラダラと垂れ流し、2本の太くて固い玩具が私を責め苛める姿を、もっと、もっと、見て
 もらいたくて、足を大きく開き、更に腰を高く付き上げた。

「感じてるのか? 玩具に犯されながら、感じてるのか?」
「か・・・感じてますぅ。 玩具に犯され・・・感じてますぅ・・・だから相沢くん、もっと・・・もっと・・・苛めてください!」
 相沢くんの酷い言葉も、私にとっては、淫らな言葉のエッセンスでしかない。
 だから、もっと酷い事を言って欲しいし、もっと凄く苛めて欲しい。

「よし、じゃ、こういうのはどうだ?」
 相沢くんは、私の胸を鷲掴みにすると、ブラの中に手を入れ、私の胸の頂きにある敏感な部分に何かを押し
 当てた。

 ウィィィィィィィィ〜〜〜〜〜〜ン。

「あぁぁぁぁぁくぅぅん・・・あぅ・・・んひぃぃぃんう、うぅ・・・いいんくぅ・・・。」
 ブラの中で微細な振動を繰返す玩具は、私の双丘のもっとも敏感な部分を苛めた。
 既に固く突き出していた私の敏感な蕾に、無遠慮にも責めたてる玩具を振り払おうとするが、テープで固定
 されているのか、その位置を変える事はなく、反対に、胸を押付けたり動かす度に、ブラの中で敏感な蕾が
 擦れて、更に大きな刺激を生むはめになった。

 こうなっては、両手両足を拘束された私に抗う術はない。
 この責めを相沢君が飽きるまで、全身に襲う快感に歯を食いしぱって耐えるしかなかった。

「じゃ、俺、ビール買って来るから。 おっと・・・このままじゃ、御近所さんに迷惑だよな。」
 相沢君は、奥歯を噛んで耐える私の口を押し広げ、くつわをかまして頭の後ろで縛った。

「おっと、わりいわりい。 このままじゃ、風邪引いちまうか?」
 相沢君は、膝の辺りまでずらしたショーツを腰まで上げた。
 私の恥かしい2つの穴に、太くて固くて、蠢きまわる2本の玩具をさしたまま。

「じゃ、行って来るから。」


 ばたん。


 扉は閉められた。


 相沢君と私だけの秘密の部屋に、私は一人とり残された。
 一人っきりの部屋で、ベットの上で縛られ、幾つかの玩具に弄ぱれながら、悦びの嬌声を上げる私の姿は、
 あまりにも惨めに思えた。
 そんな惨めな姿のまま、愛する相沢くんの帰りを待つ私に、私は至上の喜ぴを感じていた。


                                              つづく



(後編へ)

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