神岸あかり誕生日SS

 Look me but・・・・

              くのうなおき

                                              
 事の発端は10日前の事だった。これから本格的な冬の寒さに入る12月中旬の午後、浩之とあかりは恋
人同士になってからすっかり定例行事と化した試験勉強を浩之の部屋で行っていた。
 この日のあかりの服装は、アイボリー色の薄手のセーターに薄青の短めのスカート、そのスカート
から覗く足は黒のパンストに包まれていた。

 「Considering the current path of the earth , We only have 365 days before the destruction
of the earth・・・ねえ、浩之ちゃん?」
 「お、おう・・・っ!」
 勉強を始めてからこれで四回目のあかりの呼びかけに、これまた四回目の浩之の慌てた反応。あかり
は「はあ・・・」とため息をついた。
 「もうっ、これで四回目だよ?浩之ちゃんがぼーっとしてるのは」
 「わ、わりぃ」
 あかりの、呆れるような責めるような視線に浩之は頭を掻いて謝り、英語のテキストに視線を移す。
 「ええと、その訳は『現在の流れからすると、地球の騒乱まで後365日しかない』で、いいのか?」
 「違うよ、そこのdestructionの単語の訳が間違ってるよ。destructionは『滅亡』でしょ?」
 「そ、そうだったなdestructionって、これさっき覚えた単語じゃねーか」
 「うわっちゃぁ」と呟き声をあげて、浩之は頭を抱えた。
 あかりは「ふうっ」と息をついて、浩之を軽く睨んだ。いつもは愛嬌のあるあかりのたれ目も、普段
が愛嬌有る分、怒っている時は逆に思いも寄らぬプレッシャーとなる。
 「浩之ちゃんはやればできるんだから、ちゃんと集中しなくちゃダメだよ?」
 「わ、分かってるって」
 浩之のその言葉に嘘偽りは無かった。確かに気持ちを集中させて勉強しなければならない事は分かっ
ている。期末試験で赤点を出して年末年始に補習という不名誉な事態は許されない事も分かっている。
きちんとやる気を出せばそれに見合った結果を、自分は出せるという事は過去の経験から良く分かって
いる。
 『分かっちゃいるんだがなぁ・・・』
 内心ぼやきながら浩之はガラス張りのテーブルに目を移す。ガラスの下には黒いパンティストッキング
に包まれたあかりの太ももが見えていた。 
 これまでも試験勉強の際にも、エッチをする際にも、幾度となくあかりの生太ももを拝んではいた
が、黒ストッキングに包まれたそれを、少なくとも性的に意識して見るのは初めてだった。あかりの
白い肌に薄い黒が被さる事によってエロティックな雰囲気を醸し出している太ももは、浩之の集中力を
殺ぐには充分すぎるくらいに悩ましさに満ちていた。
 「ま、まあ・・・分かっちゃいるけど中々気持ちが集中できないって時はあるもんさ」
 あかりに気付かれる前に、浩之は視線をあかりの顔に戻して誤魔化す。あかりはそれ以上の追求はで
きないと思ったか
 「うん・・・・それは分かるけどね・・・」
 と、僅かに納得できない様子を見せながらも浩之の言葉に頷く。そんなあかりの態度にさすがに浩之
も罪悪感を感じ、気合を入れるために両手で自分の頬を「パン!」と強めに叩いた。
 「浩之ちゃん!?」
 突然の大きな音に驚きの表情を見せるあかりに、浩之は苦笑を見せる。
 「しかし、そんな時が有るって言っても、それを理由にだらけてるわけにもいかんよな。とにもかく
にも努力だけはしねーと」
 「う、うんっ!」
 心底嬉しそうなあかりの表情を見て、浩之の中のもやもやとした煩悩がすう・・・っと薄れだした。
 『あかりの優しさに甘えてばかりじゃいられねーよな・・・・』
 「これからずっとあかりの笑顔を守っていく」と誓った者としては、いつまでも取るに足らない問題
で相手を心配させるわけにはいかなかった。そんな事を考えているうちに浩之の気持ちに余裕が出来た
のか、ついつい次のような軽口を叩かせる事になった。
 「まあ、10番以内に入ったらあかりが何でもしてくれるって言うなら、やる気もまんまんになるんだ
ろうけどな」
 浩之としてはあくまで軽口のつもりだった。「ま、冗談は冗談としてだな・・・・」と机に視線を向
けようとした時、あかりの恥じらいに頬を染めた顔が目に入った。
 「あかり・・・・?」
 浩之が訝しげに顔をよせると、あかりは更に顔を赤くして
 「うん・・・・いいよ・・・・」
 と首を縦に頷いた。


              ○       ○        ○   

                                              
 「や、やだぁ・・・・そんなにじろじろ見ないでぇ・・・・」
 「何言ってんだ、エッチの時はこれ以上にじろじろ見てるだろーが?」
 「そ、それは分かってるけど・・・でもぉ・・・・」
 「分かってるなら文句は言わない、何でも言う事聞くって約束だろ♪」
 「ううっ・・・」
 三度目の抗議も浩之は全然聞く耳持たずといった反応で、あかりはまた恥かしさで真っ赤になった
顔を俯かせる事となった。そんなあかりの表情を楽しげに見ながら、浩之はまた視線を黒いパンスト
に包まれたあかりの両脚と、その間に挟まれたショーツに向けた。


 あかりの「何でも言う事をきく」という約束と浩之本人のやる気が功を奏したのか、期末試験の浩
之の成績は学年10番以内どころか4番という予想以上の結果となり(ちなみにあかりは23番)、当然
あかりには約束を果たすという義務が生じた。浩之のリクエストはあまりに単純で簡単なもので、あか
りが約束を交わした日と同じ服装で浩之の前に座る、それだけだった。あまりに簡単な要求に、あかり
は「本当にいいの?」と思わず聞き返したが、浩之はそれを撤回する事はなかった。
 しかし、これがあかりの予想を遥かに越えた羞恥心にまみれる行為になるとは、あかり自身この時
点では気付きようがなかった。



 『お願いだから・・・・もう、終りにしてぇ・・・・』
 浩之の舐めるような視線を股間に感じながら、あかりは真っ赤な顔を俯かせて内心、浩之に届かぬ
哀願の悲鳴をあげていた。浩之が「膝を上げて両脚を開けて座ってくれ」と言った時、あまりにも簡単
な要求に正直物足りなさにも似たような呆気なさを感じたのだが、いざ浩之の視線に晒されるとなると
抑え切れようもない羞恥心が瞬く間に込み上げてきた。今までと何が違うかと言えば浩之の執拗なまで
に舐め回すような視線だった、まるで目で犯されているような錯覚まで抱いてしまうくらい、浩之の
視線は、あかりのナイロンと薄布に覆われた脚と秘部に深く突き刺さっていた。

 『このままじゃ・・・わたし・・・わたし・・・・変になっちゃうよぉ・・・』
 あかりにとって何が辛いといえば、浩之の突き入れるような視線以上に、自分がその嫌らしい視線に
晒されている事に高揚感を抱いているという事だった。胸は甘く締め付けられるように激しく鼓動し、
秘部は、少しでも触れられたらたちまち溢れてしまうくらいに熱く疼いていた。。
 『もし、もし・・・わたしが興奮してるのが知られたら、浩之ちゃんどう思うんだろう・・・?』
 軽蔑されるか茶化されるか、それとも呆然とされるか、いずれにしても、どの反応をされてもあかりと
してはこの上ない恥かしさを感じるのは間違いなかった。
 「うむ、実にナイスな眺めだ。いわゆる激萌えってやつだな。思わず床の間に飾っておきたくなるくら
いの素晴らしさだ」
 相変わらずの視線で浩之がそんな冗談じみた事を言う。いつものあかりだったら「もう・・」と、苦笑
を浮かべて成すがままだったろうが、さすがに今はそんな気持ちの余裕はなく、浩之の一言一言があかり
にとってある意味甘美な刺激であり、同時に羞恥心を煽るものであった。
 「ね、ねぇ、浩之ちゃん。これくらいでもういいでしょ・・・・・・・・」
 あかりは4度目の哀願をした。言葉の合間から出る吐息は荒くそして、わずかながら甘さを漂わせ、目
はかすかに羞恥心が理由だけでなく潤んでいる、もうこれがあかりの限界だった。
 「ダメ。却下」
 それでも浩之は、おどけた口調であかりの願いを拒絶した。
 『あかりは嫌がってるだけではない』今までの様子から浩之はそう察していた。もし、あかりが本気で
嫌だと言うのなら、浩之はすぐにでも止めていただろう。しかし、羞恥心で伏目がちになりながらもちら
りちらりと時折浩之の方を伺う情感に満ちた視線、途切れ途切れながらも口からでる荒く、そして甘い
吐息が浩之にこのまま苛めならぬ『いぢめ』・・・・愛情が捩れた苛め行為を続ける事を促していた。
そして何より、あれほど気になったあかりのエロティックな姿を心置きなく眺める事ができる今の状態を
思えば、「あかりが本気で嫌がらない」限りは止める気など毛頭なかった。
 「そ、そんなぁ。もう許してよぉ。恥ずかしくて死んじゃいそうだよぉ・・・・・」
 「まあまあ、そう言わずに。麻呂にもっとよく見せてたもれ、見せてたもれぇ・・・・麻呂はしごくご満悦
でおじゃるぞ、ほっほっほー♪」
 「ううぅ、浩之ちゃんのバカぁ・・・・」
 あかりは少なからずの恨めしさを込めて呟いた。浩之があかりが本気で嫌がっているならそれを無理
強いするような男ではない事は、あかり自身が本人以上に良く知っている。しかし、同時にそれはあかり
が今のパンツ晒し状態を嫌がっていない・・・むしろ喜んでいる事を浩之が察しているという事であり、
あかりにとって浩之のその察しの良さとその察しのよさが故に肝心の隠れた気持ちにに気付いてない事は、今
は恨めしく思う以外の何物でもなかった。
 「浩之ちゃんのバカバカバカぁ」
 またあかりはそう言うと、顔を両手で伏せて体を捩る。その時、あかりの股間からかすかに「くちっ・・」
と湿った音がした。
 「!」
 あかりと浩之の驚愕の視線が合わさる。あかりはすぐに視線を逸らして誤魔化そうと顔を伏せたが、浩之
の視線はなおもあかりに注がれたままだった。
 「あ、あかり・・・・?」
 さすがに浩之も、あかりが「濡れる」くらいまでに興奮しているとは思いも寄らず、そのまま呆然とあか
りを見つめていた。
 「いやっ、いやぁ・・・・・!!」
 あかりは叫ぶと、浩之に背中を向けて体を丸めた。「見られてるだけで濡れてしまう嫌らしい女」である
事を知られてしまった事、そして「嫌らしい女」である事を暴露させてしまった浩之がたまらなく恨めしか
った。
 『し、しまった!!』
 背を向けて丸まったままのあかりを呆然と見ながら、浩之は、自分が勘違いしやり過ぎた事を痛感した。
てっきりあかりは照れ隠しのつもりで「止めよう」と言っていただけだと思ったのだが、実はあかりは
「本気で嫌がっていた」のだ。浩之に見られている事に興奮しながらも、その反面ではそんな自分を見ら
れているのが嫌だったのだ。
 浩之はほんのわずかの間ではあるが、あかりにどうしてやったらいいのか迷っていた。このまま黙って
あかりの気が治まるまで見ている、あかりを抱きしめて無理やりにでも落ち着かせる等選択肢はいくつかあ
ったが、いずれにしてもかえって逆効果に終わる可能性も大だった。
 しかし、迷っていたのはほんのわずかで、浩之はあかりのそばに寄ると、その震えている体を最初はゆる
く、次第に力を込めて抱きしめた。あかりが腕の中でいやいやをしたが、それでも構わずにあかりを包み
込むように抱きしめる。どっちにしても逆効果になる可能性が同じようなものであれば、自分が最良だと
思ったやり方をすればいい、浩之は今の自分の想いを体で伝えるようにあかりを抱いた。
 やがてあかりの抵抗が治まり、浩之の胸に顔を押し付けるように埋めた。浩之はあかりの髪を梳くように
撫でた。そのままの状態で10分ばかり経ち、ようやく気持ちが落ち着いたあかりは顔をあげ、涙で濡れた
目を恨めしそうに浩之に向けた。
 「浩之ちゃんのバカぁ・・・・」
 「くすん」と鼻を鳴らしてあかりは呟くように言う、浩之は「ごめん・・・」と申し訳なさそうに返すと
そのままあかりの髪を撫で続けた。あかりはそれ以上何も言わずに浩之の首に手を回し抱き返す。しばら
くして浩之があかりの顔をくいっと上げると、その唇に自分のそれを重ね合わる。あかりは何も抵抗せず
に浩之のキスを受け入れた。
 「んんっ・・・んっ・・・・・」
 「むうっ・・んむっ・・・・」
 クチュクチュと淫靡な音を立てて舌を絡ませる二人、唇を離すとつつーっと二人の唇の間を二人のよだれ
が橋をかけた。それに気持ちが昂ぶったのか、今度はあかりからむしゃぶるような感じで浩之の唇に吸い付
いてきた。
 それから5分くらいであろうか、たっぷりとお互いの舌を味わいつくした二人はゆっくりと唇を離し、浩之
はまたあかりを抱きしめた。
 「ごめんな、つい調子に乗っちまって」
 あかりはこくんと頷くと、浩之の顔をじっと見つめる。先ほどまでの恨めしそうな目はすっかり消えていた。
 「試験勉強の時さ、パンスト穿いていたあかりの脚にむらむらきちまってな・・・・それで、今日あんな
事してもらったんだが・・・」
 「え・・・?」
 「あかりの姿、すげー新鮮で色っぽくて・・・可愛くて、それでオレ、すっかり見入っちまったんだ」
 「そ、そんな・・」
 あかりは恥ずかしそうに上目遣いで浩之を見たが、浩之は軽く首を横に振った。
 「お世辞でも何でもねーよ、そうでなきゃ何であそこまでしつこく見なきゃいけねーんだ?お前の姿に
すげーどきどきしてたんだよ。けど、結局あかりに意地悪する事になっちまって・・・本当、ごめん」
 そう言うと、浩之は罰の悪そうな顔をして頭を下げた。そんな浩之の仕草にあかりは思わず「くすっ」
と、軽く笑い声をあげた。それで心に余裕ができたのか、ぽつりぽつりと自分の気持ちを語り始めた。
 「わたしね、・・・・とっても怖かったんだよ?」
 「怖かった?」
 「うん、浩之ちゃんにじっと見られているうちに胸がどきどきして・・・体が熱くなって・・・
とってもエッチな気分になって・・・・それを知られるのが怖かったの・・・・」
 「・・・・・・」
 「浩之ちゃん、呆れてわたしを軽蔑するかと思った」
 「そっか・・・」
 ため息を吐き出すような口調で呟き、浩之はあかりの頬をそうっと撫で上げた
 「あん・・・・」
 浩之のひんやりとした手の感触に、あかりは思わず声をあげた。
 「でもオレは・・・オレに見られてエッチな気分になるあかりは・・・大好きだぜ」
 浩之はきっぱりと嘘偽りの無い自分の気持ちを伝えた。それをあかりが理解するのはさして難事ではな
く、むしろ自然な流れとも言え、たちまちあかりの表情が喜びと恥じらいに染まっていった。
 「浩之ちゃん・・・んっ・・・・」
 また浩之はあかりの唇に吸い付いた。濃厚なディープキスをしながら、浩之の手はあかりの胸に伸
び、セーターの上から膨らみを撫で擦り、やがて軽くゆっくりと揉み出した。
 「んっ、んっ・・・・」
 胸を揉まれる快感と舌を嬲られる快感にあかりは陶然となり、唇を離した時には頬を紅潮させ、とろーん
とした目で浩之を見つめ
 「嬉しい・・・・」
 と、甘く囁いた。
 その囁きを合図に、浩之の手は更に行動的になる。左手は円を大きく描くようにあかりの乳房を揉み、右
手はあかりの太ももをストッキングの上から撫でさすり始めた。
 「あ・・・はあっ・・・ん・・・はふ・・・」
 浩之の手が動く度にあかりの口から熱く甘い吐息がもれ、その吐息に煽られるように浩之の手の動きも
次第に大胆になっていった。
 太ももを撫でる手は次第に内側に、そして上へと這って行く。軽く指先で撫でたかと思えば、吸い付く
ように手のひら全体でやわやわと揉むように撫でる、緩急をつけた太ももへの愛撫だった。
 「んくうっ・・・・あ・・・は・・・ふうっ・・んっ・・・・」
 秘部に近づくにつれあかりの吐息はいっそう激しくなり、浩之の手を促すように両足を擦りつけ腰を浮
かす。やがて浩之の手はショーツに覆われた秘部をさぐり当てた。
 「あ・・・やんっ・・・!」
 浩之の指がかすかに触れた途端、あかりはぴくんと体を震わせた。浩之はゆっくり指を真中のラインを
なぞるように動かし、くすぐるように指を小刻みに上下させた。
 「んっ・・・ひゃう・・・あ、ああ・・・・」
 「スカート、邪魔だな?」
 そう言って、浩之はスカートのホックに手をかけ外した。あかりも腰を浮かせて浩之がスカートを脱が
すのに協力する。薄青のスカートを脱がし終え、黒のパンストに包まれたあかりの下半身が露になる。
 パンストの黒とショーツの白、そして肌の白が重なり合い、淫靡な薄い黒色を織り成している下半身。
浩之はごくりとつばを飲み込み、薄い黒ごしに白が一番淫らに映える地帯・・・ショーツに包まれた秘部
に手を伸ばした。
 「ねえ・・・ストッキングは脱がさないの・・・・?」
 下着越しの愛撫を再開しようとする浩之に、あかりは訝しげに、そして恥ずかしそうに聞いてきた。
 「もうちっとあかりのパンスト姿を堪能したい」
 「うん・・・・」
 あかりはそれに異議を唱えることなく、微笑みを浮かべて頷いた。浩之が喜んでくれる姿でいる事を拒
む理由は無かったし、あかり自身、淫靡な薄い黒に包まれた自分の脚とショーツを見て胸が甘く締め付け
られるのを感じていた。
 『こんなエッチな姿で・・・・浩之ちゃんにいぢめられたい・・・』
 どちらかといえば倒錯的な願望ではあったが、それは最愛の男の子が相手だからこそ抱くことの出来る
願望だった。とにもかくにも、あかりもまた、この姿で浩之に愛撫される事を望んでいた。
 「あかり、すげー可愛いぜ・・・」
 そうささやきかけて、浩之はあかりの秘部を撫で擦りだした。先ほどまでの愛撫で下着ごしからでも
分かるくらいに秘部は濡れそぼっていて、浩之が手を動かすたびに淫靡な湿った音が響いた。
 クチュ・・・・クチッ・・・・チャッ・・・・
 「あうっ・・・あん、あんっ・・・!気持ちいい・・・っ!」
 本格的に始まった秘部への責めにあかりは甘い喜悦の声をあげる。そして快感に揺れ擦りあう黒い脚、愛
する男の子に嬲られ淫靡な音を発するナイロンと薄布に包まれた秘部が目に入り、あかりの体にさらに
甘美な刺激が走った。
 「んっ・・・・あああっ!もっと・・・もっとぉ・・・して・・・んふうっ・・・・」
 秘部を浩之の手に押し付けるように腰を突き出し、おねだりの声をあげるあかり。そのおねだりに応え
るように浩之は湿った下着ごしに突先を軽くつまみ揺すった。
 「あうっ!」
 一際大きい声をあげてあかりは体を反らせる。浩之はさらにつまんだ突先を揺すり続けけた。
 「ああん・・・!!だめ・・・だめ・・・・いいっ・・」
 「だめとかいいとかどっちなんだ?」
 からかうようにあかりの耳元で囁きかけると、浩之はふうっとあかりの耳に息をふきかけ、舌でちろちろ
と耳を舐める。突然の意外な所の責めに、あかりはぶるぶるっと体を震わせた。
 「いぢわるぅ・・・・んっ・・・あっ・・」
 いやいやをするようにあかりは頭を振り、その間に浩之は胸を揉んでいた左手であかりのセーターを、下
のシャツとブラジャーごと捲り上げた。
 「やぁん・・・・・」
 突然曝け出された胸を腕で隠す暇も与えず、浩之はあかりの胸を硬くなった乳首をこねまわしながら揉み
始める。胸と秘部、両方の敏感な部分を同時につままれながら揺すられ、あかりは喜悦の悲鳴をあげた。
 「ああああっ・・・・んっ、あうっ・・・・いいっ、気持ちいいのぉっ・・・・あっあっ・・!!」
 蕩けるような喜悦の悲鳴とあふれ出る愛液がかき回される音が絡み合い、それが浩之とあかりの気持ちを
更に昂ぶらせ、片方は更に激しい愛撫を求め、片方は更に相手を気持ちよくさせようと嬲る手に情熱を注ぎ
込んだ。浩之はもう一方の乳房に顔を寄せ、乳首をころころと舐めまわし、下の敏感な唇を指を食い込ま
せるような感じで擦った。
 「んあっ・・・・ひゃんっ・・・!あっ、ああーっ!!」
 悩ましい悲鳴をあげながら快感にのた打ち回るあかりの姿に、浩之は息を呑む。ここまであられもなく
乱れるあかりを見るのは初めてだった。
 「もっともっと、気持ちよくしてやるぜ・・・・」
 嫌らしく愛らしいあかりの乱れ方に、浩之は胸を激しく鼓動させ、その鼓動に合わせるかのように指を
震わせてあかりの敏感な秘唇と芽に痺れるような快感を与えていった。
 「あっ、あっ、あっ、あっ、そっそんなにこすっちゃ・・・んっ、あんっ・・・あんっ!!」
 浩之の指の動きに合わせるかのように、あかりはがくがくと痙攣したように小刻みに腰を突き上げ、快
感を訴える声をあげた。蕩けるように甘い胸の締め付けと、体中を電撃のように走る快感はあかりを絶頂
へと追い上げてゆき、強烈な快楽の刺激がつま先から頭の上を一気に走った時、あかりはびくんと一瞬
体を硬直させたかと思うと、思いきり体を反らして絶頂の悲鳴を上げた。
 「あっ、あっ、だめだめだめだめだめ・・・っ!ああああーーーーーーんっ!!!!!」
 そのままびくんびくん!!と痙攣したように体を揺らし、ぐったりと体全体の力が抜けたように横に
なった。快感の余韻がまだ体中に残っているのか、肩と胸を上下させながら口から出てくる荒い息には甘
ったるい響きがあった。
 しばらくして呼吸も整い、脱力感から解放されたあかりは、気遣わしげな視線で自分を見つめる浩之に
申し訳なさそうな顔を向けた。
 「ごめんね、わたしだけ気持ちよくなって・・・」
 「あかりを無茶苦茶気持ちよくさせてやりたかったんだ、謝るこっちゃねーよ」
 浩之は苦笑気味に微笑むと、あかりの太ももを軽く撫でる。
 「はぁ・・んっ・・」
 あかりはまた気持ちよさそうな声をあげ両脚をすり寄せるように体を捩ると、おねだりをするように
浩之を見た。
 「このまま、撫でて欲しい・・・」
 「いいのか?疲れてんじゃねーのか?」
 浩之の気遣う言葉に、あかりは「ううん」と首を横に振った。
 「いいの、このまま撫でていてくれた方が疲れが取れそうだから」
 「そうか?」
 「何か頭がぽーっとして、体がふわふわと浮くような気持ちよさなの・・・・」
 「ふむ、お姫様がそう言ってるのならリクエストに応えなきゃな」
 浩之は呟くと、ナイロンと薄布の感触を楽しむように、あかりの秘丘を軽く撫で回し始めた。
 「・・・んふっ・・・あん・・・・あはぁ・・・」
 先ほどの快楽を訴える悲鳴とは打って変わって、鼻に掛かった甘いため息をもらすあかり。浩之の手が
秘丘をそっと撫で回すたびに穏やかな快感の波があかりを静かに揺らしていった。
 「浩之ちゃん・・・・」
 快感の波に揺られながらあかりはとろーんとした目を浩之に向けて囁きかけた。
 「ん、なんだ?」
 あかりの視線につられてか、浩之は目を細めて穏やかな微笑みを返した。
 「・・・やっぱり浩之ちゃんは優しいね・・・」
 「な、何改まって言ってやがんだ」
 蕩けるような表情のあかりの口からでた言葉に浩之は少し慌てた声をあげ、照れ隠しのように秘丘を
撫でた。
 「んっ・・」
 あかりは吐息をつきながらもなおも視線は浩之に向け続け
 「大好き・・・・」
 と甘く囁いた。幾度も幾度も聞いたその言葉、耳にする度に愛しさがつのったその言葉。しかし、今
耳に入ったその囁きは今まで以上に浩之の心をずんと突き上げた。
 「ば、バカ野郎、オレだって・・・・」
 「大好きだぜ」と言おうとした時、「すーすー」とあかりの寝息が聞こえてきた。
 「ありゃ・・・」
 浩之はやれやれといった調子で首を横に振り、あかりの寝顔に苦笑を向けた。
 「この手は一体どうしたらいいんだ?」
 そう言って秘丘に置いた手をすすっと動かすと、「あっ・・・」とあかりの甘い声が聞こえたが、あか
り自身はまだ夢の中に入ったばかりのようだった。
 「ったく、これはサービスだからな」
 浩之は憮然と、しかし満更ではない表情を見せて捲り上げたセーターを戻すと、再びあかりの秘丘を優
しく撫で始めた。
 『結局、オレは置き去りのままで終わったんだが・・・ま、たまにはこれもいいか』


   

 それから約一時間、浩之は飽きもせずにあかりの秘丘を撫で続け、あかりが目覚めた時には快感が蓄積
した彼女の体は燃え上がらんばかりに疼き、二人は当然のようにそのまま2回戦に突入した。
 今度は体を重ね合い、あかりは浩之の分身を受け入れてのた打ち回らんばかりに快楽に打ち震え、絶頂
に達した直後に失神した事を追記しておく。

 何がともあれ、あかりの黒いパンスト姿は二人にとってこの上ない強烈な「媚薬」になったようだった。





        ○       ○        ○   






 そして時は過ぎ・・・・・



 




 「んはっ・・・あんっ・・あ、ああ・・浩之ちゃ・・・・んっ!」
 顔を布団に埋めるように押し付け、黒いパンストと白いショーツに覆われたお尻を突き出してあかり
は悦楽の悲鳴をあげ続けていた。あかりを快感の坩堝に誘っている張本人の浩之は、敢えてあかりの秘
部に己が分身を入れる事はせずに、パンストの上からあかりの敏感な秘唇を分身で擦るようになぞる
所謂「素股プレイ」をし続けていた。
 
 あれから約一年二ヶ月、あかりが黒いパンストを穿いてのプレイは浩之が試験で好成績を上げた際の
「ご褒美」となり、同時にそれはあかりにとっての「ご褒美」にもなった。それからというもの、二人
は試験がある度に好成績をあげ続け、晴れて「理想の高い」大学に二人一緒に合格する事が出来た。今
はその「ご褒美」を飽きる事無く堪能している真っ最中だった。
 
 「ひ、ひろゆきちゃん・・・あうっ!・・・い、入れなくて・・・いいの・・?ああああっ!!」
 「今はこうしている方がいいんだ、あかりの太ももとあそこの柔らかさとパンストの感触がすげー
気持ちいいぜ、うん」
 「わ、わたしも・・・浩之ちゃんのをすりすりさせられてると・・んんっ、とっても気持ちいい・・
・・・あふんっ・・・」
 あかりは小さくお尻をくねらせながら荒い息をして呟いた。そんなあかりのお尻を浩之はこねくり回
すように撫でまわし、お尻の穴の上をつつっとなぞる。
 「ひゃうん!だめぇ・・・・」
 あかりは甘い悲鳴をあげて、快感に潤ませた目を浩之に向けた。
 「ね、ねえ・・・浩之ちゃん、わたしやっぱり変なのかな?浩之ちゃんにパンスト姿を見られて
こんなにエッチな気分になるなんて・・・・」
 「何、今更んな事言ってんだよ?そうなるとオレだって、あかりのパンツ眺めて興奮している変態
じゃねーか?」
 浩之は笑いながら答える、あかりは苦笑を浮かべながらも「そ、そうだよね」と呟いた。
 「オレはあかりが大好きだし、大好きな女の子と気持ちよくなったり気持ちよくさせる為なら変態
だろうがおかしかろうが構やしないさ」
 「わ、わたしも浩之ちゃんが大好き・・・あうっ!あはぁぁんっ!!」
 浩之の動きが一段と力強さを増し、あかりはお尻をくねらせ、顔を振りながら気持ちよさを訴える
甘やかな悲鳴をあげた。そのあかりの姿に、浩之は頭が痺れるくらいの愛しさを感じていた。




 二人が異常の領域に入り込んでいるか、それとも寸前で踏みとどまっているのかは断言できない。
しかし、それで二人が互いに幸せを感じあい与え合っているのなら、異常であれそうでなくとも一向
に構わないのかもしれない。
はっきりしている事は、これからも二人はパンストという「媚薬」を使いながら幸せを満喫していく
・・・これは間違いないだろう。



         終る 



 
 元ネタHiro様(断言)






 後書きのようなコメント、これは「責任転嫁」に非ず

 良いネタというのは否が応にも執筆意欲をかきたてるようで、昨年投稿した「ちょっとエッチ」
な絵に添えられたHiro様のショート話おかげであかりの誕生日SSを書く事ができました。これは
私個人の力量ではどうにもなるものではなく、ひとえに百戦錬磨のHiro様のネタがあったおかげです。
いやーさすがに「H色」と呼ばれる事だけありますわ、まだまだ私なんぞ及びもつきません、ええ(笑)





 ☆ コメント ☆

 栞 :「なるほどなるほど。黒パンストには必殺の威力がある、と」

香里 :「そういうこと、いちいちメモしなくていいから」(汗

 栞 :「なに言ってるんですか。こういう事の積み重ねが大事なんですよ。
     弛まぬ努力がいざという時に役に立つんです」

香里 :「……言ってること自体は至極ごもっともなんだけど、でも、それに素直に頷けないのは何故かしら」

 栞 :「それは、お姉ちゃんが捻くれてるから……え、えぅーっ」

香里 :「そういう事を言うのはこの口かしら? 誰が捻くれてるですって?」

 栞 :「うほでふ、ごふぇんなはい。らから、くひをひっはるのふぁ、やめれくらはい
    (訳:うそです、ごめんなさい。だから、口を引っ張るのは、やめてください」

香里 :「まったくもう」

 栞 :「うう。裂けちゃうかと思いました。
     ひどいです、お姉ちゃん。口が使えなくなったらどうしてくれるんですか」

香里 :「別にそんなに困らないんじゃない?
     どうせアイスを食べるくらいにしか使わないんだから」

 栞 :「そんなことありません。他にもいろいろ使ってます。
     祐一さんのを咥えたり、エッチな喘ぎ声を紡いだり」

香里 :「……」

 栞 :「まあ、エッチな声に関してはお姉ちゃんの方が数段上ですけどね。
     お姉ちゃんの声、派手ですから。もう叫びまくり。
     それに比べたら、わたしの喘ぎ声なんて物凄く控えめです」

香里 :「いいから。わざわざ、あたしを引き合いに出さなくていいから」(恥

 栞 :「そういえば、あかりさんのエッチな声を聞いてて思ったんですけど、
     どことなくお姉ちゃんの声と似てますよね。
     甘え声なんて、まるで同一人物みたいに……」

香里 :「そういう余計な事も言わなくていいから」(汗



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