唐突だが、今日、我が神岸宅に友人の水瀬 秋子が、娘の名雪ちゃんを連れてやって来た。
 しかも、事前に何の連絡も無しに……、

 まあ、学生時代からの付き合いだから、
あの子の突発的な行動には慣れてるけど、一体、何しに来たのかしら?

 何度、理由を訊ねても……、

「ちょっとした用事のついでに寄ったのよ」

 ……としか答えないのよねぇ。

 秋子って、あれで結構いたずら好きだから、ちょっと警戒が必要かも……、
 あの子お得意の、頬に手を当てたあの微笑がすっごく妖しいわ。
 学生時代、あの微笑に何度喘がされ……もとい、泣かされてきたことか……、

 ……ま、いいか。
 せっかく久し振りに再会したわけだし、変に勘ぐるのはやめときましょう。

 それに、今夜は旦那がいないから、
一人での夕食は寂しいなって思ってたところだから、ちょうど良かったとも言えるわね。

 今夜は秋子と昔話に花を咲かせるのも悪くないかも……、

 ……ふふふ♪
 楽しい夜になりそうね♪





 しかし――
 わたしの考えは甘かった。

 この時、わたしは、まだ気付いていなかったのだ。





 水瀬親子の真の目的を……、





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 『ひ・め・ご・と♪』
〜水瀬 秋子 × 神岸 ひかり〜


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 ――それは、わたしの油断だった。

 夕食後、名雪ちゃんが藤田邸に行って、
秋子と二人きりになってしまった時に気付くべきだった。

 夕食の後片付けを一緒に済ませたわたしと秋子は、
寝室に紅茶とお茶菓子を持ち込んで、他愛の無いお喋りをしていた。

 だが、突然……、

「それにしても、ひかりって、全然変わってないわねぇ」

 と、そう言って、わたしの隣りに擦り寄ってくると、
さわさわとわたしの胸を触ってきたのだ。

「ちょっと、秋子……やめなさいよ」
「いいじゃないのよ〜〜〜。別にやましい気持ちなんか……ねえ……」
「胸触りながら言っても、説得力ないわよ」


 さわさわ――


 わたしの皮肉を無視して、秋子はわたしの胸を撫で続ける。
 手の平を胸の中心に置いて、円を描くように、ゆるゆると……、

 ヤ、ヤダ……、
 何だか、ヘンな気分になってきちゃった。

「いいなあ……ひかりの胸って……こんなに弾力があって」
「やん、やめてってばぁ……」

 セーター越しに、秋子の手の平の中で胸の先が転がされ、
思わずわたしは甘い声を上げてしまう。

 お風呂上りで体が熱くなっていたせいもあるだろう。
 徐々に、徐々に、わたしの体は燃え上がり始め、乳首は固く尖っていく。

 そして、さらに敏感になった乳首を、

 ダメ……ダメよ、ひかりっ!
 その気になったりしちゃダメッ!

 このまま快感に身を委ねたりしたら、学生時代と全然変わらないじゃない。
 あなたは、もう家庭の主婦なのよ。
 一人の男性の、妻になったのよ。

 それに、秋子はただふざけているだけかも……、

 そ、そりゃあ、昔は若気の至りで、秋子と二人でえっちな事、いっぱいした経験あるけど、
今はもうお互い立派な大人なんだし……、

 そうよ……そう。
 秋子は、ただふざけているだけなのよ。
 そうよ……これは秋子の軽いジョークなのよ。

 だから、本気になったりしちゃ……ダメなのよ。

「ほんと触り心地がいいんだから……♪」


 むにむに――


 それなのに……、
 ああ、それなのに……、

 秋子の手は、わたしの胸を執拗に揉みしだき始める。

 昔の経験もあって、秋子はわたしの体の隅々までを知り尽くしている。

 当然、こういう状況でのわたしの弱点も……、
 わたしが、どうすれば一番気持良くなるのかも……、

 ……全て、知っている。

 それらの知識と経験を総動員して、秋子はわたしの胸を愛撫してくる。

 ……間違いない。
 秋子は、本気だわ。
 本気で……また、昔みたいに……わたしを、抱こうとしている。

「ダメ……秋子……わたしには、子供も夫もいるのよ……」
「わたしにだって子供がいるわよ♪」
「あう……そ、それは……」
「それに、人妻同士が……しても文句なんか言われないわよ……(はあと)」


 もみもみもみもみ――


「あ〜〜ん、そういいつつ激しく揉まないで……」
「そのわりには、されるがままの様だけど?」

 と、意地悪く微笑む秋子。

 いつしか、秋子の両手はわたしの後ろから回され、
より大胆に、わたしの両胸を下から持ち上げるように揉み上げていた。

「そ、それは……あん♪」
「うふふ……声が可愛くなってきた……」
「あん……ダメよ、こんなのぉ……」

 瞳をうるわせ、秋子に抗議するわたし。
 しかし、秋子はわたしのそんな表情を見て楽しんでいるようだ。

「ダメじゃないわよ♪」


 キュッ――


「きゃうっ!」

 いきなり、乳首を強く摘まれて、わたしは仰け反る。
 そして、くたっと力が抜けて、後ろに居る秋子に体を預けた。

「あら? 感じちゃった?」

 息を荒げるわたしの体を支えつつ、秋子はわたしの顔を覗き込んでくる。
 その表情は凄く楽しそうで……何だか、悔しい。

 でも、もう、わたしの体には、秋子の愛撫に抵抗するだけの力は残っていない。
 だから……、

「はぁはぁはぁ・・・あきこぉ・・・もうやめよぉ・・・」

 わたしは言葉で抵抗を試みる。
 そうすることが、余計に秋子を調子付かせてしまうことを分かっていながら……、

「本当にやめてほしいのかなあ・・・・?」

 案の定、秋子はニヤニヤと笑いながら、わたしの太腿をすりすりとさすり始める。

「や……」

 快感とくすぐったさが入り混じった感覚に、わたしはぞくぞくと体を振るわせる。

 さらに、秋子の手はわたしの太腿の内側へと滑り込み、
内股をゆるやかに撫で回しながら上の方へと……、

「あ……そこは……」

 パンティーの上から、大事なところを触られそうになり。
わたしは秋子の手を押さえつけようと、慌てて手を伸ばす。

 だが……、

「やん……あ……あふぅ」

 空いたもう一方の手に、胸を撫でるように揉まれ、
わたしの手は力を失ってしまう。

「ふふふ……♪」

 わたしの反応に、満足気に微笑みつつ、秋子はわたしの着るセーターの中へ手を入れて、
直接、手の平でわたしの胸を包み込む。

「やん……ダメェ……ダメなのぉ……」

 わたしは大きく頭を振って、秋子の愛撫を拒絶する意思を示す。
 しかし、それに構うこと無く、わたしのスカートの中に入った秋子の手は、
わたしの、女の中心へ……、

「あら……? こんなにもう……」

 秋子の指が、わたしの大事なところに触れた瞬間、
クチュッといやらしく湿った音が鳴った。

 その音が、あんまりハッキリと聞こえたものだから、
わたしはあまりの羞恥に瞳に涙を湛え、顔を赤くする。

「やん……言わないでぇ……」
「嫌よ嫌よも好きのうちなのね〜〜〜?」
「そ、そんなこと……」
「ないのかなあ?」
「な……い……きゃっ……んんぅ……」

 わたしが否定するよりも早く、秋子に秘部をいじられ、
わたしの言葉は掻き消されてしまう。

「うふ……可愛い……♪」

 さらに、スカートの中をまさぐる秋子の手の動きは激しくなっていく。

 ……ああ。
 もう……ダメ。

 全身を駆け巡る快感に、わたしの理性が崩れ落ちていく。

 気持ちいい……、
 気持ちいい……、
 気持ちいい……、

 ……もういい。
 楽になりたい。

 そうよ……抵抗なんて虚しいだけ。
 このまま、秋子が与えてくれる快楽に溺れてしまえばいい。

 秋子……秋子……秋子……あきこぉ……、

「あんっ……あ……いい……♪」

 全てを受け入れたわたしの口から、甘い声が漏れる。
 それを聞いた秋子は……、

「やっと素直になった……」

 と、わたしにキスしてくれた。

 優しくて、熱くて……凄く心地良いキス。 
 そういえば、秋子って、昔からキスが上手かったものね。

 と、そんな事を思い出しつつ、わたしは熱に浮かされたように秋子の唇を貪る。
 そして、さらに舌を絡ませ……、

「あむ……ん、ん……はぁ……♪」
「うむ……はむ……あん……♪」

 ぴちゃぴちゃと、えっちな音をたてながら、
秋子の舌がわたしの口の中を蹂躙する。

 その動きに誘われるように、わたしも秋子の口の中に舌を入れ、
お互いの舌を舐め合う。

 ぷはぁっ、と吐息が漏れ、唇が離れると、
銀色に輝く二人の唾液がツツーッと糸を引く。

「あ、あきこぉ……」

 濃厚なキスから解放され、わたしはウットリと秋子を見つめる。

 すると、秋子は無言で側に有るベッドに目を向けた。
 その視線の意味を察し、わたしはノロノロと気だるい体でベッドに上がる。

 そして、秋子も、仰向けになったわたしの隣りに横になり、
ゆっくりとわたしのセーターをたくし上げていく。

 あ……そういえば、わたし……ブラ、着けてない。

 と、今更ながらに思ったと同時に、
わたしの……秋子のと比べると幾分小振りな、でも、あかりよりは大きな……胸が露になる。

 外気に晒された胸を、わたしは、もう隠そうとはしなかった。
 それどころか、秋子にもっと見て欲しくて、
快感の為に張りが増した胸を、固く尖った乳首を、大きくさらけ出していた。

「ひかり、触っていいかしら?」
「うん……」

 秋子の言葉に、素直に素直に頷くわたし。

 もう……焦らさないで……、
 早く、気持ち良くして……、
 わたしの胸を、強く、激しく揉んで……、

「ふふふ……じゃあ、気持ちよくしてあげる」
「…………(ポッ☆)」

 わたしの思いが伝わったのか、その秋子の言葉に、
わたしは顔を赤くしつつも期待してしまう。

 でも、やっぱり秋子は意地悪だ。
 だって……、

「ほら、ここ、こんな風に触られると……」

 そう言って、胸を触れるか触れないか微妙なタッチで、わたしの胸を愛撫する。
 秋子の手の平で胸の先端が擦れ、転がされる。

 もう……わたしがして欲しいのは、そんなのじゃないのに……、
 あ、でも……これはこれで気持ちいい……かも。

「あ……ああ……」
「ふふ、上だけじゃなく下の方も♪」

 そう言って、秋子の空いたもう一方の手が、わたしのスカートをめくり、
下着越しに最も敏感なところを刺激する。

「あうっ……あ、あん……♪」


 くちゅくちゅくちゅ――


 秋子の指が動くたびに、いやらしい音が鳴る。

「……ふうっ……気持ち……いい……♪」
「ひかり、濡れてるわよ」
「いやあ……そんな言っちゃあ……」
「ほら、見てみなさい、ひかりのここ、もうこんなになっているわよ」

 と、秋子は、わたしに自分の指を見せた。

 その指には、わたしのえっちな粘液がが絡みついて……、

「…………」
「ダメよ。ちゃんと見ないと」

 わたしは、あまりの恥ずかしさに、それから目を逸らす。
 でも、秋子は許してくれない。

 半ば強引に、わたしの目の前に濡れた指を突きつけ、
さらに、それをわたしの口に含ませてきた。

「んんん……ん、ん……」

 反射的に、わたしはその指に舌を絡めてしまう。

「ひかり、おいしい?」
「ん……」

 と、訊ねてきた秋子に、わたしはぴちゃぴちゃと指をしゃぶりながら頷く。

 ホントは……美味しいとか、そういうのはよくわからない。
 でも、秋子の指を濡らす自分の愛液を舐め取るたびに、
凄くえっちな気分になっていくのは確かね。

「ふふふ、ひかりとっても可愛いわよ」
「あ、ああん……くうっ……♪」

 秋子はわたしの口から指を引き抜き、愛撫を再開してきた。
 指がわたしの胸とあそこを這い回り、わたしの体がビクンッと反応する。

「ほら、乳首もこんなに硬くなってる」
「あ! あうっ……んっ……♪」

 秋子が、固くしこったわたしの乳首をこりこりと摘み上げる。

「じゃあ、こんな事したらどうなるかなぁ」
「ああああああっ!! ダ、ダメェェェェ!!」

 乳首を口に含み思いっきり吸い上げてくる。

「ちゅうちゅう・・・かりっ」
「あううっ!! あ、あんっ!! や、やあ……」

 さらに、乳首に歯が立てられ、痛みを伴った快感に、わたしの背筋が反り返る。

「……もっと……ああ……」
「ふふ、じゃあこっちの方も」

 口での愛撫を続けながら、秋子はもう一方の乳首を指でいじる。

「あふん……くう……あん……♪」

 口と片手を使って愛撫をしながら、空いた手で秋子はわたしのスカートを下ろしていく。
 そして、たくし上げられたままだったセーターも脱がされ……、

「あ……」

 わたしは、とうとうパンティーとパンスト以外、何も身につけていないという、
ある意味、全裸よりもあられもない姿にされてしまった。

「はずかしぃ……ねぇ……秋子も……」
「いいわ……」

 懇願するわたしに秋子はゆっくりと頷くと、
一旦、ベッドから降りて、自分の衣服を脱ぎ始めた。

 わたしがジッと見つめる中、パサリ、パサリと、一枚ずつ、秋子の服が床に落ちる。

 そして、わたし同様、パンストとパンティーだけの姿となった秋子は、
再び、ベッドに上がり、膝立ちのまま、わたしを見下ろす。

 …………秋子って、綺麗。

 秋子のその姿に、わたしは思わず見惚れてしまう。

 艶のある長くて綺麗な髪――
 年齢を感じさせない張りのある白くてすべすべの肌――
 形の良い豊かな胸――
 くびれた細いウエスト――
 スラリと伸びた健康的な足――

 女神の祝福でも受けているのではないかと思ってしまう程に美しい肢体。
 それでいて、親しみの持てる色香。

 そんな、同じ女性であるわたしでさえも魅入ってしまうくらいに綺麗な秋子が、
優しく微笑みながら、わたしに覆い被さってくる。

「んっ……」
「ん……♪」

 軽いキスから始まり、次第に激しいディープキスに変わっていく。

「ふうっ、はうう……♪」
「あむっ……むん……♪」

 互いの舌を絡め、唇を吸い、唾液を啜る。
 そして、秋子の手が、わたしのパンティーの中へ……、

「ん! んっ! あああん!!」

 直接、わたしの秘部をいじくる秋子の指。
 その指に、止めど無く溢れるわ愛液がねっとりと絡みつく。

「ふふ、この下着、もう下着の役割はたしていないじゃない」

 くちゅくちゅと指を動かしながら、秋子が微笑む。

 確かに、秋子の言う通りだった。
 度重なる愛撫による快楽で、わたしの下着は自分の愛液でグッショリと濡れていたのだ。

「や……やあ……言っちゃダメェ……」

 と、言いつつ、わたしも秋子の下半身に手を伸ばす。

 ふふふ……責められっぱなしってわけにはいかないものね♪

 わたしも秋子のパンティーの中に手を刺し込み、秋子の秘部をまさぐった。
 確かに感じる、指に絡みつく濡れた感触……、

「秋子だって、濡れてる……」
「だって、感じているひかり見てたら可愛くって」

 …………え?
 可愛い?
 わたし、が?

 真剣な、でも、温かい、そんな眼差しで秋子に言われ、
わたしの胸はキュンと締め付けられた。

 秋子の方が、わたしなんかよりもずっと綺麗なのに……、
 そんな秋子が、わたしのこと……可愛いって……、

 …………嬉しい。

「もっと、もっと可愛いひかりを見せてくれる?」
「……うん」(ポッ☆)

 秋子の言葉に、従順に頷いてしまうわたし。

 うう……せっかく反撃に出ようと思ってたのに、軽くあしらわれちゃったわ。
 やっぱり、秋子には敵わないわねぇ。

 と、わたしが考える中、秋子はわたしのパンストをスルスルッと脱がすと、
それを使って、わたしの両腕を上に上げて軽く縛ってしまった。

「え……何するの?」

 秋子の突然の行為に戸惑うわたし。
 そんなわたしを、秋子は妖しい笑みを浮かべて下ろしている。

「ふっふっふ〜〜〜どうしようかな〜〜〜? ってこれだけでも燃えない?」
「うん……でも、ちょっと怖いわ……」
「うふふ〜〜〜……………………ぢゅる」

 ……うっ!
 何だか、目がキラキラと輝いてるわよ。
 それに……今、ヨダレ……、

「あ、秋子? 目が妖しいわよ……」
「あらやだ……そんなことないわよ……♪」

 しれっと言う秋子。

 そんな秋子の表情を見て、わたしは直感した。

 嘘ね……絶対に、嘘。
 あの顔は『うう〜〜〜いじめたい〜〜〜♪』って考えてる顔よ。

「あきこぉ……あまり酷いことしちゃいやよ……」

 そう言いつつも、実は、わたしも期待してたりする。

 ああ……一体、どんな風にいじめられちゃうのかしら……♪

 内心、そんな期待に震えるわたしを座らせ、秋子はわたしの背後に回り込む。

「傷はつけないから、安心して♪」
「うん……秋子のこと信用しているから」
「それはどうかな〜〜〜〜?」
「え?」

 わたしが聞き返すよりも早く、背後から回された秋子の手が、
わたしの胸を揉みしだき、同時にあそこもいじり始める。

 その指の動きは、さっきよりも一段と激しい。

「やっ……激しすぎる……はんっ……うぅん♪」
「もっと、もっと激しくしてあげる……」

 秋子は素早くわたしのパンティーを足から抜き取ると、
露になったわたしの一番敏感な部分にある小さな実をつまみ、揺らしてきた。

「きゃふぅっ!! ダメ、そんなに激しくされたら……わたし、わたしぃっ!!」
「いいのよ……もっともっと、狂ったって……」
「あっ、あっ……ダメッ……ダメェッッッッ……」

 本当に、気が狂ってしまいそうな感覚に、わたしは髪を振り乱す。

 そんなわたしに、秋子は容赦無く行為をより激しくしていく。
 あそこへの振動をさらに強くし、同時に乳首もクリクリとなぶってくる。

「あっ……あああぁぁぁぁぁっっっ……」

 あ、ああ、あああああああっ!!
 も、もう……ダメェッ!!
 イッちゃうっ! イッちゃうーーーーーーーーっ!!

 と、わたしが、もうあと少しで絶頂に達しようとした瞬間、
秋子の愛撫がピタリと止まった。

「ねえ……今、ひかりがどんなに可愛いか、見てみたい?」
「あ……え……う、うん」

 わたしの耳元で囁く秋子。
 絶頂に達する寸前でおあずけされたわたしは、
秋子の言っている事の意味が理解できぬまま、ただ頷いた。

 わたしが頷くのを見て、秋子はニヤリと意地悪く微笑むと、
ベッドから下り、部屋の隅に置かれた姿見を持って来る。

 そして、ベッドの足元……ようするにわたしの正面に置いた。

「ほらあ……」

 見てごらん、という秋子の言葉に従い、
わたしは姿見に視線を向ける。

 そこには、大きく足を開き、あそこから愛液を溢れさせた全裸のわたしが……、

「やっ……はずかしい……」

 口ではそう言いつつも、わたしは姿見から目を離すことができない。

「ふふ〜〜〜ん……♪」

 そんなわたしを見て、秋子は満足気に笑うと、愛撫を再開する。

 鏡に映し出された乱れる自分を見ながらの行為……、
 それは、それまで以上にいやらしさが増した行為……、

「やぁ……う……はぁ……あ、あぁ」
「ほら、ひかり、見てご覧なさい、あそこに指が入っているのがわかるでしょう?」

 そう言いつつ、秋子はわたしのあそこに指を入れ、掻き回す。
 当然、それの光景もしっかりと鏡に映し出され、わたしの目に飛び込んでくる。

「……う、うん……何だか、いやらし……過ぎよお…………ああん!!」
「ふふ、そう言いながら、目は鏡に釘付けじゃない。いやらしいわね、ひかりは(はぁと)」
「うう……」
「さてと、もっともっと嫌らしい気持ちにさせてあげる♪」

 と、秋子はわたしのあそこにあるクリ〇リスをつまみ出す。

「きゃうっ!」
「うふっ♪ 気持ちいい?」
「はう……あきこぉ……きもちいい……」
「素直でよろしい♪」

 さらに、秋子の手はわたしのお尻にまで伸びて…………って、お尻っ?!

「きゃっ! 秋子、そこは……」
「かわいい……ひかりのお尻……♪」
「あ……そこ、ダメェ……」

 秋子の手が、わたしのお尻を撫で回す。
 その手が動くたびに、わたしの背筋をぞくぞくっ快感が掻け抜けて……、

 やめてぇ……お尻は弱いのよぉ。
 って、よく考えたら、秋子はそんな事は当然知ってるわけだから……、

「いじめちゃお♪」

 ……やめるわけがないわよねぇ。
 ううっ……せめて、お手柔らかに……、

 と、思ったのも束の間……、

「ふああっ! んっ……あきこ……」

 いきなり、秋子の細い指先が、キュッとつぼんだお尻の穴に入ってきた。

 んくぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜っ!!
 やっぱり、そこは感じすぎちゃうぅぅぅぅ〜〜〜〜っ!!

 ダ、ダメよっ!!
 このまま続けられたら、わたし……壊れちゃう。

 な、何とかしないと……、

「ねえ、あきこ……これはずしてぇ」

 わたしは、そう言って、パンストで縛られた両手を差し出す。
 しかし、秋子は首を横に振って、それを拒否する。

「ダ〜〜〜メ♪ だって、これしてたほうが可愛いんだもん♪」

 うっ……やっぱり、秋子っていじわる。
 でも、ここで引き下がるわけにはいかないのよねぇ。

「だってぇ……私も秋子を気持ちよくしてあげたいんだもん♪」
「やっとひかりも燃えてきたわね♪」
「うん……だから、ほどいて」
「了承♪」

 わたしの言葉に秋子は頷くと、スルリとパンストほどく。
 そして、わたしが愛撫しやすいように、わたしの正面に腰下ろした。

「ありがとう……じゃあ今度は私からいくわね」

 両腕が自由になったわたしは、早速、秋子の秘部に手を伸ばす。

「あう……いいわ……そこ……」
「秋子のここ、もう、ぐしょぐしょよ」
「だってえ……あ、ああ!! あんんっ♪」
「うふふ、秋子とっても可愛いわ♪」

 わたしが指を動かすたびに乱れる秋子。
 そんな秋子が、たまらなく愛しい。

 うふふ♪ 秋子が、わたしの指で感じてくれてる。
 ……嬉しい♪

 調子にのってきたわたしは、さらに秋子のクリ〇リスを摘み上げる。
 同時に、目の前にある秋子の胸の先端を、ちゅうちゅうと音をたてて吸う。

「うん……いい……ねえ、ひかりも気持ちよくしてあげる」

 快感に体を振るわせながらも、秋子がわたしのあそこに指を入れてきた。

 その快感に、一瞬、秋子を責める手が止まりかけるが、
わたしは何とか頑張って愛撫を続ける。

「……ああ……ふう……もっともっと、してえ……あんっ♪」
「あ……ひかりも、もっと、もっと……激しくしてぇ」

 互いの秘部を責め合い、息を荒げるわたし達。
 そして……、

 ……わたし達は、フィニッシュを迎えようとしていた。

「それじゃあ……」
「あん……秋子……」

 秋子が、わたしに見せつけるように、自分のパンストとパンティーを下ろしていく。
 それは、秋子自身の愛液でグショグショに濡れていて……、

 秋子……あんなになっちゃうくらい、感じてくれてたんだ。
 ……うふふふふ♪

 そして、全裸になった秋子は、わたしを横にすると、わたしの片足を掴んで大きく広げる。
 そして、わたしの足の間に挟むように自分の腰を……、

「ひかり、二人で気持ち良く……ね?」
「ええ……二人で……」

 二人、頷き合い、お互いの秘部を重ね合わせる。


 くちゅう――


 秘部と秘部が吸い付くように擦れ合う。

「あん……気持ちいい……♪」
「あはぁ……ひかりぃ〜♪」


 ぐっちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ――


 秋子が腰を突き出すたびに、いやらしい音が鳴り響く。
 わたしも、秋子の動きに合わせ、激しく腰を振る。

 さらに、わたしは体を起こすと、秋子の胸に自分の胸を重ね、乳首を触れ合わせる。

「あ……ひかりの乳首が……ああっ!! いいっ!!」
「はぅ……秋子のクリ○リスがあたって……ああっん! きもちいいっ!!」

 擦れ合う秘部と秘部――
 いやらしく形を歪める胸――
 振り乱す髪――
 荒く吐き出される甘い声――

 それらの官能的な光景が、わたしと秋子の理性のタガを外し、快感の楽園へと墜としていく。

 気持ち、いい……、
 気持ちよすぎるぅ……、

 もう、頭の中が真っ白になっちゃって……、

「もっと……もっと……あう!! 動くわよっ!」
「あんっ! ええ……もっと、もっと……うごいてぇっ!!」

 と、淫らな叫び声を上げながら、
わたしは秋子の首に抱き付くと、貪るように唇を重ねる。

 舌を絡ませ、唇が破れんばかりに強く口を吸い合う。

「んんむ……んんっ!! うん!」
「……ん、んむ、んちゅくちゅ、んはむ……」
「……んん……ああっ!!」

 秋子が重なり合った秘部に手を伸ばし、わたしのクリ〇トリスをいじくり回す。
 その指の動きに反応し、わたしの腰がガクガクと震え、
それがさらに、わたし達の快感を増していく。

「んんっ……ぷはぁ……ああぁ……そこ、もっとぉっ!」
「あああっ! ひかり……ねえ……わたしのもお……」

 グイグイと腰を突き出しながら切なげな声を上げる秋子。
 わたしはそれに応え、秋子の秘部をまさぐる。

 しっとりと汗ばんだ肌と肌が触れ合い、擦れ合い、
わたし達の体は、もう溶け合ってしまいそうな程、どんどん熱く、甘くなっていく。

 互いの体を刺激し合い……、
 互いに快楽を与え合い……、

 二人で一緒に、快感という名の禁断の果実を貪り食らう。

 何度も、何度も、軽い絶頂を迎え、
ぞくぞくと体を駆け抜ける快感に全身を震えさせる。

 それでも、飽きる事無く、狂ったように、わたしと秋子は……、

「くううううっ!! ああ、あああああん!!」
「ああん、秋子も、もっと激しくしてぇっ!!」
「わ、わかったわ……ここを……あうっ!!」

 秋子の指が、わたしのお尻の穴に触れる。
 そして、その回りを数度撫でたかと思うと、不意打ち気味に……、

「はぁぁぁぁぁっ! そこ、かんじすぎちゃうぅぅぅっ!!」
「ねえ……ああ……お尻、いじめられるの……好きなんでしょ?」

 わたしのお尻に指を入れて、激しく掻き回しながら、
秋子がわたしの耳を舐めながら囁く。

「あん……だって、秋子が・・・教えたんじゃない・・・んん、いいぃっ!!」
「高校の頃から、ひかりはお尻をいじめられるのが好きだったからね〜♪」

 そう言うと、さらに深く指を挿入してくる。

「ひんっ! ああぁ……いじわる言わないでぇっ!」
「ここが……いいんでしょ?」
「ひゃんっ……そこは弱いのぉっ! あ……ああぁ、ダメェェェェッ!!」

 あまりの快感に、思わず泣き叫んでしまうわたし。
 すると、秋子は……、

「……だったらやめちゃうけど?」

 そう言って、全ての行為を止めてしまった。
 途端に、わたしの体を空虚感が満たしていく。

「あ、あ……いいの……だからやめないでぇっ!」
「うふふ……それじゃあ……」

 わたしのおねだりに、秋子の指が再び穴に入ってくる。

「はうっ! はあぁっ! お尻に、入ってるぅ……」
「あう……こっちも、留守にしちゃ……ああん!!」

 秋子の腰の動きが、さらに激しさを増す。

「はあぁぁぁっ! 秋子、そんなに激しくしたら……わたし……」
「イッちゃう? いいのよ……イッちゃっても」

 更に、乳首を舌で乱暴に舐め転がされる。

「はううっ! イッちゃう……イッちゃうよぅっ!!」
「あああん!! わたしもぉ……っ!!」

 ついに、その時が来ようとしていた。
 わたし達の意識が、打ち寄せる快感の波に巻き込まれていく。

 大きく喘ぎ声を上げながら、無我夢中でわたし達は、お互いをしっかりと抱え込み、
足と足とを素早く絡ませ、キューッと体を弓なりに仰け反らせる。

 互いの腰が、秘部が、食い込むように激しく擦れ合い、
わたし達の脳裏にちかちかぁっ、と閃光が走った。

「あ、秋子……いっしょに……いっしょにぃっ!!」
「うんっ!! ああああッ! イクッ! イッちゃううううううっ!!」
「ああ、ああああぁぁぁぁぁっっ!!」

 そして……、





「いいいい、イクうううううううううっ!!」
「いい!! イクうううううぅっっ!!」





 ……わたしと秋子は、同時に、深い深い絶頂を迎えた。





 もつれ合った体からくたっと力が抜け、ベッドに倒れた。
 わたしも秋子も、しばらくそのまま、ぐったりと顔を伏せて動かない……いや、動けない。

 心地良い気だるさの中、わたしと秋子は余韻に浸る。

「はぁはぁはぁ……どうだった?」

 ふいに、秋子が荒い息を吐きながら、わたしの耳に甘い声を吹きかける。

「…………(ポッ☆)」

 秋子の問いに、わたしは何も答えることが出来ない。

「たまには、女性同士もいいモノでしょ?」

 その秋子の言葉に、今まで消え失せていた理性が頭をもたげ、
徐々に冷静さを取り戻していく。

 その次の瞬間、わたしは夫の顔を思い出し、途端、瞳から一筋の涙がこぼれる。

「うう……あなた……ごめんなさい」
「あら、女同士なら不倫にならないから、そんなに気に病むことなんて無いわよ」
「それはそうだけど……」
「……それに、主人がいなくなってから、ずっと寂しかったんだもの……たまにはいいでしょ?」

 と、少し寂しげな表情を見せた秋子に、わたしはハッとなった。

 そっか……そうだったわね。
 わたしには、今でも愛する夫が側にいてくれるけど、秋子にはもう……、

 秋子……寂しかったのね?
 切なかったのね?

 だから、こんなことを……、

 ……そっか。
 だったら、親友のわたしが慰めてあげなきゃね。

 それなら、こういうのも……たまにはいいかも、ね♪

「……うん」

 わたしは秋子の体を抱きしめつつ、ニッコリと笑って頷いてあげた。
 それを見て、秋子の顔がぱあっと輝く。

「ありがと、ひかり……ちゅっ☆」
「ん……」

 と、秋子からの感謝のキス。

 さっきまでの濃厚なキスと比べると、全然軽いキス。
 だけど、何だか、とても嬉しくて、幸せな気持ちになれる、そんなキス。

 わたしは、そんな幸せに浸りながら、瞳を閉じて、ゆっくりと眠りに落ちて……、

「じゃあ、早速もう一回いきましょ♪」

 ……いけなかった。(笑)

「ええ〜〜〜〜〜!?」

 秋子の言葉に、わたしは目を見開く。

「夜はまだまだ長いわよ♪」

 そんなわたしを見て、心底楽しそうに微笑む秋子。
 そして、有無を言わせず、わたしを押し倒す。

 ううっ……秋子……、
 あなた、まさか……寂しいとか何とか言って、
本当は単にわたしをいじめて楽しんでるだけなんじゃないのーーーーーっ!?

 ふえぇぇぇーーーーーーーーんっ!!
 今の笑顔は絶対にそうよぉぉぉぉぉぉーーーーーーっ!!

「あううう……あなたぁ……」
「うふふふ♪ さあ、第2ラウンド開始よ♪ ひっかりん♪ ひっかりん♪ 縛りんりん♪」

 あなたぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!
 あかりぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーっ!!
 浩之ちゃぁぁぁぁーーーーーーーーんっ!!

 誰でもいいから、たーすーけーてぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!








 ……こうして、わたしと秋子の長くエッチな夜は延々と続くのであった。
















 さて、その頃、藤田邸では――


「お母さんたち、二人きりでお話なんて……何やっているんだろう?」
「さぁ? そんなことよりあかりさん……」
「なに? 名雪ちゃん」
「えいっ♪」
「なに? なに? なに〜〜〜!?」
「あっかりん♪ あっかりん♪ 縛りんりん♪」
「え? え? えぇぇぇーーーーーーっ!?」
「うふふ♪ やっぱり、あかりさんには縄がよく似合うぉ〜♪」
「ふぇ〜〜ん、名雪ちゃん、何かの冗談だよね?」
「今夜はたっぷり可愛がってあ・げ・る♪」
「いやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜んっ!」





 そして、この関係は親子代々続いていく……?





< 終わり >



 原案:くのうなおき & 聖悠紀
 SS化:STEVEN

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<あとがき>

 ども、STEVENです。
 今回は、ボクの初の18禁SSを贈らせていただきます。

 でわでわー。




 ☆ コメント ☆

 栞 :「わ! わ! わ! すっごいです〜」(*^^*)

香里 :「は、ハードね」(*・・*)

 栞 :「女性同士の絡みです、濃厚なレズプレイです〜」(*^^*)

香里 :「れ、れずぷれいって……そ、そんなハッキリと……」(*・・*)

 栞 :「良いんです。ここは裏ページなんですからこれくらいはOKです。
     全く問題なしです。ノープロブレムです」(^^)

香里 :「さいですか」(−−)

 栞 :「それにしても秋子さんってば……素敵ですぅ」(*^^*)

香里 :「す、素敵って言うか何て言うか」(−−;

 栞 :「憧れちゃいますぅ」(*^^*)

香里 :「そう? やっぱり、人って、自分には無い物を持つ存在に憧れを抱くのよね」

 栞 :「お姉ちゃん? 何が言いたいんです?
     なんだか、とってもえぅ〜な事を仰りたいように聞こえますけど。
     言いたいことはハッキリとお願いします」(^^メ

香里 :「ハッキリだなんて言えるわけないじゃない。
     秋子さんと違って栞は色気が皆無だとか、胸が平坦だとか。
     本人の前ではとてもとても……」

 栞 :「言ってますぅ! どキッパリと言ってますぅ。
     そんなこと言う人嫌いです〜」(;;)

香里 :「あ、そ。別にどうでもいいわ」

 栞 :「むー。その余裕綽々の態度がとってもえぅ〜です。
     頭来ました。もうカチーンです。
     ですから……いじめちゃいます、裏ページ流で」(ーーメ

香里 :「え? し、栞? あ、あなた……いったい何を……!?」(@@;

 栞 :「えーい! ですぅ〜!」

香里 :「き、きゃーっ!」(@@;

 栞 :「10回イクまで許しませ〜ん」(ーーメ

香里 :「ち、ちょっとー! や、やめ……っ!
     あーん、誰か助けてーっ!」(;;)




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